世界各国で最も話されている言語の一つであり、世界中で６億人もの人々が第二言語として話す英語は、最も需要のある言語です。英語の家庭教師や先生をお探しの際に、自然とネイティブイングリッシュスピーカーに意識を向ける傾向があります。これは、JET （語学指導等を行う外国青年招致事業）プログラムの最初の語学指導等を行う制度でも示されているように、制度的にも存在します。しかしそのような認識は事実に基づいているのでしょうか？ネイティブイングリッシュスピーカーは、ネイティブではない方と比べてより良い先生なのでしょうか？

その質について詳しく見てみましょう。

一般的な意見に対して、アメリカ英語やイギリス英語の発音が必ずしも「良い英語」とは限りません。英語を公用語や第一言語として話す50ヶ国以上の国々では、正しい英語の発音というものはありません。しかし、アメリカ英語は人気の映画やテレビ番組などで多く使われているため、他の発音や方言に比べてアメリカ英語が理解しやすい人々が多いのも事実です。そして言語の目的はコミュニケーションの手段であるため、一般的な発音の英語を話す先生を希望する傾向にあるのでしょう。

 

 

とは言うものの、英語の発音の練習をサポートしてくれるものは多数あります。動画や録音されたもの、インターネットを通して簡単にコミュニケーション可能なスカイプ先生など、その先生がネイティブイングリッシュスピーカーであるかどうかに関わらず様々な発音に触れ合う機会を見つけることが可能です。

英語が母国語ではないイングリッシュスピーカー方は、英語が母国語であるために今まで自分の言語を分析したことがないネイティブイングリッシュスピーカーに比べて、複雑な概念や文構造などを、よりわかりやすく説明することが得意かもしれません。多くのネイティブスピーカーは、学生時代に学校で文法を勉強したのみで、それ以降は文法について考える機会はほとんどありません。その言語のネイティブスピーカーは、常にその言語のルールについて説明できるわけではなく、正確な文法でできているかと言う観点よりも「自然に聞こえる」と言う観点から見ることが多いです。もちろん、ネイティブスピーカーであるかどうかに関わらず、良い英語の先生は、その生徒に対応する適切な方法でその言語を説明することができます。

 

 

コミュニケーションに関しては、その先生があなたの母国語を話すかどうかも考慮したい点に含まれると思います。どの英語の先生も教室の中では可能な限り英語を話すことが目的ではあるものの、やはりその生徒の母国語を先生が話せることで、生徒が複雑な文構造などを理解しようとしている際に彼らの母国語で質問をしたり、また類似点などを説明することができるので、役に立ちます。

その言語が話せることと、良い先生であることは必ずしもイコールではありません。英語が母国語ではない英語の先生は、ネイティブイングリッシュスピーカーの先生よりも、外国での英語教育の経験が豊富である傾向にあります。最近では、英語教育の経験が全く無いネイティブイングリッシュスピーカーでも、アジア圏で英語を教える仕事に就くことは簡単になってきていますが、その言語を話せるからといって、その言語を教えることができるとは限りません。英語の先生を探す際、その方の質を見極めるには、教育経験が良い判断材料となるでしょう。

 

英語が母国語でない方は、第二言語を学ぶ楽しさや大変さを自身の経験からよく知っています。それによって、ネイティブイングリッシュスピーカーとは違う観点から、生徒の気持ちに共感したり、英語の難しい部分の説明をわかりやすく教えたりすることができるでしょう。

 

 

ネイティブイングリッシュスピーカーであるかどうかに関わらず、その先生の質は教える能力によって決まります。その先生がネイティブイングリッシュスピーカーであるかどうかに固執していると、経験や素質、性格などの重要な素質を見逃してしまう可能性があります。

 

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