遊びながら学べる!子ども向け防災体験スポット紹介
遊びながら学べる!子ども向け防災体験スポット紹介
9月は「防災月間」です。
近年は気象災害や地震による災害が増え、日々の備えが欠かせなくなっています。
そこでケアファインダーでは、家族で確認しておきたい防災対策や、遊びながら学べる子ども向けの防災体験スポット情報をお届けします!この機会にぜひ一度チェックしておきましょう。
まずは「今すぐにできる」基本の備えを
災害に備えるためにご家族で最初にすべきことは、災害への警戒を怠らないようにすることです。地震や津波の場合、警報が出てから数分以内にすぐに行動することが重要ですので、できるだけ早く警報の通知を受け取れるようにしておきましょう。
ほかにも、簡単に持ち運べる防災グッズを家や職場に用意しておきましょう。懐中電灯やラジオ、衣類や救急箱などは必須のアイテムです。ペットボトルの水や食料の備蓄、そして重要な書類も一箇所にまとめておけると安心です。
東京都総務局総合防災部がまとめた「東京防災」には、詳細な情報がイラストつきでわかりやすく掲載されていますので、ぜひこの機会にチェックをしてみてください。日本語版以外にも、英語版、中国語(簡体字)版、韓国語版などが公開されています。
また、小さなお子さんがいる場合は、万一離ればなれになってしまった時に備え、自分の名前や両親の電話番号、自宅の住所が言えるよう練習しておくと良いでしょう。繋がらない場合を想定し、ご両親や祖父母など、なるべく多くの番号を覚えておけると安心です。
避難所を確認しよう
避難が必要になった場合のことも考えて、指定の避難所も事前に確認しておきましょう。東京都内の情報はこちらからも確認できます。
また、避難場所は1箇所ではなく、複数を想定しておきましょう。避難場所までの道が建物の倒壊でふさがれてしまったり、浸水で通れなくなる可能性もあります。時間がある時にお子さんと一緒に避難場所まで実際に歩いてみると、注意すべきことなどがわかりやすくなります。
家族で防災計画を立てよう
緊急時の備えがある程度できたら、あとはそれらを活用するための計画を立てて、実際に訓練を行うことが重要です。
たとえば「東京マイ・タイムライン」では、災害時の避難に必要な知識を習得しながら、家族で話し合ってシートを作成することにより、適切な避難行動を事前に整理できるようになっています。参考にして、それぞれのご家族で作成してみましょう。
そして最も重要なのは、家族全員が防災グッズの保管場所と緊急時の行動について理解できていること。ベビーシッターをはじめ、普段家に出入りすることがある人全員で、同じ情報を共有しておくことが重要です。万が一に備えて、ベビーシッターにも避難場所を伝えておくようにしましょう。
災害から子どもを守るために必要な最低限のアイテム
・離乳食やミルク
避難生活では、離乳食やアレルギーに対応した食など、特別な食事を手に入れづらくなります。レトルトや瓶入りの食事など、開封したらすぐに食べられるものを備えておきましょう。またミルクは計量不要なスティックタイプや液体ミルクが便利です。調乳にも使える赤ちゃん用のお水も用意しておきましょう。
・子どもたち用の丈夫な靴
緊急時には、お子さんのサイズにあった靴が手に入りづらくなります。お子さんを怪我から守るためにも、サイズにあった丈夫な靴を用意しておきましょう。
・常備薬
アレルギー対応の食事と同じく、薬も非常時に手に入れることが難しくなります。期限や保管方法を確認して、適切に備蓄しておきましょう。
・リュックサック
非常持ち出し袋は、両手があいて子どもを抱っこできるリュックサックがおすすめです。
・タオル
赤ちゃんであればおくるみ代わりに使ったり、お子さんが寝る時には肌掛けのようにも使えます。
・おもちゃ
子どもは災害時に大人以上に環境の変化を感じることがありますので、慣れ親しんだおもちゃがあると、心の安定にもつながります。折り紙やトランプなども、手軽に遊べるアイテムです。
ほかにも、乳幼児用としては、上記のものに加えて紙おむつやおしり拭き、母子健康手帳や診察券、不透明のビニール袋なども用意しておけると安心です。
東京都港区が作成した「子育て家庭の防災手帳」などには、お子さんとの防災を考えるうえでヒントが掲載されています。
防災擬似体験施設で、お子さんと一緒に学んでみよう!
これまで家族で向き合いたい防災対策の基本情報についてお伝えしてきましたが、一見すると難しそうな「防災」を子どもに伝えるのは、なかなか大変な時もあります。
そんな時には、遊びながら楽しく防災体験ができる施設がおすすめ!ぜひ一度近くの施設に足を運んで、実践的な学びを得ましょう。
・そなエリア東京(東京都)
https://www.tokyorinkai-koen.jp/sonaarea/
そなエリア東京は、2011年に発生した東日本大震災の後に発表された「首都直下型地震」の被害想定をもとに内容が考えられた施設です。首都直下型地震で想定されているものと同じ震度の地震を体験したり、地震発生から避難までの行動を体験できます。また、お子さん向けにはクイズ形式で楽しく災害の知識を身に着けられるようなプログラムも行っています。
・立川防災館(東京都)
https://tokyo-bskan.jp/bskan/tachikawa/
地震の揺れの体験、初期消火や応急救護、火災の煙からの避難要領など、防災に関する知識や技術を学べる施設です。小学2年生以上であればVR防災体験コーナーにも参加できます。ほかにも、こども消防隊になって災害について考えるゲームなどもありますので、小さなお子さんでも楽しく学べます。
・千葉県西部防災センター(千葉県)
地震・119通報・消火・煙体験・映像視聴を約50~60分のツアーで案内しています。中学生以上であれば応急救護体験も可能ですので、より実践的な内容を学ぶことができます。
・栃木県防災館(栃木県)
地震や台風、火災の体験ができる防災体験施設です。地震体験では、普段からよく発生している震度2~3程度の地震と、震度7という巨大地震の揺れの違いを感じられるため、いかに大地震が怖いかを理解できます。
・神奈川県総合防災センター(神奈川県)
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/zn2/bousaicenter/homepage.html
地震や台風、火災の体験ができる防災体験施設です。体験設備以外にも展示品が充実しているのが特徴で、様々な災害の影響を目で見て理解することができます。
・埼玉県防災学習センター(埼玉県)
2018年にリニューアルオープンした新しい体験施設です。地震体験や煙体験、消火体験や暴風体験ができます。災害時に使用できる「ダンボールスリッパ」を作るワークショップなども定期的に開催されていますので、ぜひイベント情報もチェックしてみてください。
上記の体験施設に足を運ぶ以外にも、同じコミュニティーやご近所の方々、もしくは友人などと、ゲーム感覚で防災イベントを企画できると、お子さんも楽しみながら防災知識を身につけることができるかもしれません。
たとえば「マンション防災ツアー」を企画して、災害時に自分の住むマンションにはどのような非常用設備があるのかを確認すると、いざ災害が起きた時にも安心です。また、オンライン上で防災体験ができる防災アクティビティ「おうち防災運動会」などでは、遊びながら防災知識を得ることもできます。
災害はいつどこで発生するかわかりません。ご家族皆さんの安全を守るためにも、ぜひこの機会にきちんと学び、備え、積極的に訓練するようにしましょう!